心得2
『空手(武道)にかける思いが強ければ強いほど、技の深みも深くなる。よって、空手(武道)に情熱を持て!』
【解説】
前回の『心得1』では、何のために強くなるのか?ということをお伝えしましたが、今回は「強くなるための根本的な源泉」について語ります。
《強さを作り出す要素とは?》
このブログを読んでいるということは、武道や格闘技をやっている方であろうかと思います。
そうした方が武道や格闘技を始めた理由は何でしょうか?
それは一言でいえば「強くなりたかったから」ではないですか?
動機はさまざまでしょう。
イジメを克服するため。
病気がちな体を鍛えるため。
ブルースリーのようになりたくて(古い!)。
ケンカに勝つため、なんていうのもあるかもしれません。
純粋に格闘技に憧れて。
武道や格闘技を始める人で「強さ」を求めない人はいないでしょう。
たとえ友人に誘われたから道場に通い始めた、という方でも「強くなれる」という気持ちは芽生えるでしょう。
ただ、この「強くなりたい」という気持ち(心)は人によって違いがある、ということを理解してください。
そして、どの程度強くなりたいと願ったかという思いの強さに応じて実際の実力が現れてくる、ということが武術の世界なのです。
「強さ」を生み出す最大の要因は、生まれ持っての運動神経ではなく、恵まれた体格でもなく、その人が持っている心の強さである、ということを理解してください。
《「心」と「技」の関係」》
武道には「心技体」という言葉があります。
心と技、心と身体、技と身体は、密接に繋がっている、連動しているという意味です。
厳密に言うと武術には「上手さ」と「強さ」がありますが、一般的には同じ意味を持ちます。
空手や拳法などの武道でもキックボクシングなどの格闘技でも、共通しているのは、気持ちの強い方が勝つ確率が高い、ということです。
試合(戦い)に勝つ強さを身に付けたいのならば、真っ先に考えなければならないのが「武道(格闘技)に対する情熱」です。
「体を健康にするため」
「親に道場に通わされたからやっている(習い事のひとつとして)」
「憎いあいつを倒すため」
「イジメをしたあいつに仕返しをするため」
「正義のヒーローになりたくて」
「世界チャンピオンになる」
動機、気持ちはさまざまです。
そして心の思いも人さまざまです。
「強くなれるかな?」
「強くなれるのであればなりたい」
「強くなりたい」
「絶対に強くなる」
「なにがなんでも強くなる」
あなたはどれに該当しますか?
自分の心(思い)を見つめてみてください。
結局、「心の強さ=その人の武術の腕(戦闘力や技の上達)」なのです。
心と身体、心と技は連動しているのです。
武道、格闘技の出発点であり終着点は「心」なのです。
《武道(格闘技)に対する情熱の強さが「実力差(強さ)」となる》
要するに、あなたが「強く」なりたいと願った程度に比例してあなたの実力がついてくる、ということです。
強くなりたいと思いつつ、自首練習で自分を甘やかし、辛いことに耐えられなくて手抜きをしていたら、他人より強くなることはありません。
武道や格闘技の練習はとても辛いものです。
初心者にとっては体作りの柔軟でさえ耐えることに必死です。
でも、その痛みや辛さを乗り越えるには心の強さである情熱が必要なのです。
熱意なくして強くなることはありません。
自分を甘やかしたり、手抜きしたり、他人より少ない練習時間しか取らないのは思いが弱いからです。情熱が足りないからです。
つまり、強くなりたければ、まず心の思い(強くなりたいという思い)を強くすることです。
心が弱ければ、辛い練習に耐えることができず、辛い練習に耐えられなければ、人より強くなることは叶いません。
強くなりたいという情熱に合わせた結果がいまのあなたの実力だと思うことです。
さすれば、まず心を強くすることです。
心で強く願うことです。
さすれば実力はついてくるでしょう。
《まとめ》
「強くなりたい」と願った、その思いの程度に比例して強くなる。
「強くなりたい」のであれば、心の底から情熱を発することができるかどうかが重要。
強くなるためにはまず心を強くせよ。
それは心の力を発揮するということ。
心の力とは、自分で何をどの程度思うか、ということを自分で決められるということ。
思えば思った分だけ心は強くなる。
だが、思わないことは現実世界に現れてこない。
結局、武道や格闘技の強さとは「心の強さ」にたどり着く。
『心得2』
『空手(武道)にかける思いが強ければ強いほど、技の深みも深くなる。よって、空手(武道)に情熱を持て!』
この『心得』を強く願って練習してください。
押忍!