『修練編2 ~得意技を生み出すことが上級者への道!~』
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勝利の秘訣【修練編】2

『自分の得意技(決め技)を作り、極めろ!得意技があれば強気になれる。得意技がなければ攻めに迷いがでる。得意技は勝利の源』

【解説】

《得意技を作ることが上級者への道》

武道(武術)を習い始めて基礎技を身につけ中級者となり、さらなる向上を目指すために必須なのが「得意技」です。

同じ流派、同じ道場で練習していても得意技は千差万別。
得意技は誰かに聞いて見つけることでも、他人の真似をして作るものでもありません。
己の身体的特徴と能力(特性)と個性から発見されるものです。
ですから自分の身体的特徴と特性をよく掴むことです。
さらに、自分の性格をよく見ることです。
この両方から導き出すことです。

肉体的要素としては、手わざが得意か、足技が得意か、などの違いもあれば、パワーを全面に出すタイプか、テクニックを多用するタイプか、などとどんな要素が強いかで分かれてきます。

性格においては、負けず嫌いで体力に自信がある人は「ガンガン積極的に攻めるファイタータイプ」になるでしょう。
慎重で真面目な人は「相手と距離を取って闘うアウトボクサータイプ」または「相手の出方を探って対処するカウンタータイプ」となる傾向があります。

こうした自分の肉体的特徴と性格的性質を見極めた上で自分の得意技を身につけることが上級者への道です。

《得意技の効能》

得意技を身につける効能は、「得意技があると強気になれる」ということです。
基本の技だけを基本通りに身につけても、残念ながらそれだけでは実践(試合)には勝てません。
なぜなら、平均的に基本技を身につけているだけでは、「決め手」がないからです。

時間制限のある試合において、勝負を決するものはやはり「決め手」です。
この「決め手」となる可能性が一番高いのが「得意技」なのです。

ですから、「得意技がある」=「決め手を持っている」=「勝利のイメージが出来る」=「試合に勝つ自信が発生する」となるのです。

もちろん、相手にも得意技があり、実力の差があり、得意技があるだけでは勝利する絶対条件にはなりません。
しかし、一つ言えることは初心者から上級者へステップアップするときに「得意技」があれば、「自信がつく」ことは間違いありません。

《得意技は勝利の源》

さらに「得意技」が必要な理由があります。
試合(闘い)において、「迷い」が発生することがしばし起こります。
「迷い」は、動きを遅くし、判断を狂わせ、戦闘力を低減させます。

しかし、鍛え抜かれた得意技がある人は、迷いなく得意技を繰り出せます。
闘い(試合)において迷うことは敗者への道なのです。
迷いを払拭するには、頼るべき得意技を持っていることが必須なのです。

もちろん得意技だけではダメだし、一つの得意技だけでもダメです。
しかし、それは上級者以上のことなので、ここでは一旦置いておきます。

では、具体的にどれぐらいの時期に得意技を身につければいいのか?
具体的に言うと、黒帯になる前まで、つまり茶帯1級のときには意識して得意技を修練して身につけるべきです。
得意技を引っ提げて黒帯となれ! ということです。

黒帯の世界に足を踏み入れれば、そこは百戦錬磨の猛者ばかりです。
黒帯の世界で闘うには、得意技は絶対条件です。
そのためには、平均的な練習から脱しなければいけません。
すべての技を均等に練習するのではなく、自分が得意技にしたい技を数十倍の量で修練するのです。少なくとも1回の練習で3桁の単位の回数の修練が必要だと思ってください。
「練習量が質に変わる」、これは法則です。
ですから、運動神経が人より劣っているなどと自信のない人でも練習量は決して裏切ることはありません。
練習量は必ず質の向上に変化します。

得意技とは、相手との対戦中に「無意識に繰り出し、決め手となる」くらい体に染み込むことが求められます。
対戦中にある状況化で無意識に身体が動いた技が相手を倒す、それが得意技なのです。
無意識に体が動くには大量の練習量が必要です。
それは辛く困難なことですが、それに耐えて修練した者だけが味わえる極上の感覚なのです。
自分にあった得意技を見つけ修練する、その先に勝利があります!

《まとめ》

初心者から中級者となり、上級者への階段を登る道にあるのが「得意技を作ること」
得意技は己の身体的特徴と能力(特性)と個性から発見されるもの。
自分の肉体的特徴と性格的性質を見極めた上で自分の得意技を身につけること。

得意技を身につける効能は、「得意技があると強気になれる」。
試合に勝負するためには「決め手」が必要。
「決め手」となる可能性が一番高いのが「得意技」
「得意技がある」=「決め手を持っている」=「勝利のイメージが出来る」=「試合に勝つ自信が発生する」

試合(闘い)において「迷い」が発生する。
「迷い」は、動きを遅くし、判断を狂わせ、戦闘力を低減させる。
迷いを払拭するには、頼るべき得意技を持っていることが必須。
鍛え抜かれた得意技がある人は、迷いなく得意技を繰り出せる。
よって、黒帯になる前まで(茶帯1級のときに)に意識して得意技を修練して身につけるべき。
自分が得意技にしたい技を数十倍の量で修練する。
練習量は必ず質の向上に変化する。
対戦中にある状況化で無意識に身体が動いた技が相手を倒す、それが得意技。
無意識に体が動くには大量の練習量が必要。

得意技を引っ提げて黒帯となれ! 
自分だけの得意技を見つけ修練する、その先に勝利がある!
だから、得意技を修練によって磨き続けろ!

修練編2

『自分の得意技(決め技)を作り、極めろ!得意技があれば強気になれる。得意技がなければ攻めに迷いがでる。得意技は勝利の源』

押忍!

『修練編3 ~負けるたびに進化する者は、いつか勝利を掴む!~』

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