『試合編4 ~試合会場に潜む魔物を遠ざけ、天を味方につけて勝利する!~』
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勝利の秘訣【試合編】4

『勝ち負けを意識し過ぎるな。失敗を恐れるな。常にチャレンジ精神をもって試合に臨め。守りに回らず挑戦しろ!』

【エールを贈る】

今回も東京五輪の選手たちに向けてエールを贈る意味で、【試合編】をお送りいたします。
といっても、このブログの対象は空手とテコンドー、ボクシングなどですが、他のスポーツにも通じるものがあると思っています。
結局、勝負に関することは「兵法」であり、「精神」「技術」そして「運」の問題であると思います。

このブログの運営者としては、空手、テコンドー、ボクシング、柔道、レスリングの日本選手がメダルを取ることを応援し、エールを贈ります。

なお、今回の内容は、武術初心者には難しいものとなっていますが、勉強と思ってください。

【解説】

《勝利を決めるものは何か?》

武道に限らずスポーツなどの世界で勝利を決めるものは何でしょうか?
それは2つあると思います。

〈試合前の仕上がりで勝敗はすでに決まっている?〉

1つは、「試合当日までの練習においてすでに勝敗は決まっている」という考えです。
つまり、試合当日までに作り上げた実力の差によって、すでに試合前に勝敗は決まっているという考えです。(それじゃ面白くないじゃないか、というのは当然ですね)

要するに、どれだけ厳しい練習に耐えてきたのか、どれだけ有効な練習方法を取り入れてきたのか、さぼらず怠けず慢心せず、オリンピックで勝利するためにライバルよりも多い練習量と有効な練習メニューをこなしてきたのか、という試合までの仕上がりにおいてすでに結果は決まっている、ということです。

ですが、それが分るのは神のみです。
選手たちには分かりません。
分ることは、ライバルを研究し、ライバル以上の練習を積んできたかどうかです。
それが出来ていれば自信をもって試合に臨めるでしょう。

しかし、体調を崩して思うように練習出来なかった、あるいは、ケガをして練習出来ない期間があった、などのアクシデントも試合までの仕上がりに影響するでしょう。

要するに、試合までにどれだけ力をつけたのか、ということによって実力の差という意味で勝敗はすでに決まっている、という考えです。

〈試合中に「魔物」と「神」のどちらを味方につけるのか?〉

しかし、それだけで勝敗が決まるような甘い世界ではないのが武道をはじめとするスポーツの試合です。

試合会場には「魔物」も「神」も同時に存在するからです。

試合当日までに最高の仕上がりを作り上げたとしても、緊張し過ぎた、プレッシャーに押しつぶされた、つい焦ってしまった、うっかり油断してしまった、などの要因で本来勝利を得たはずの試合を逃してしまうことも往々にして起きるのが勝負の世界というものです。

そこにあるものは、「試合当日のコンディション」を前提として、「試合中の精神状態」と「闘う者の資質(才能)」そして「運」が勝敗に影響するのです。

《勝利するための精神状態とは?》

世界大会で優勝しようが、日本一の称号を持っていようが、緊張するのがオリンピックでしょう。
では、勝利するためにはなにが大切なのか?

〈勝ち負けを意識し過ぎる〉

勝利を妨害する精神状態に「勝ち負けを意識し過ぎる精神状態」があります。

メダルを取りに行っているのだから、勝敗にこだわるな、というのもおかしな話なのですが、多くの勝負をしてきた方ならお分かりかと思いますが、「勝利にこだわっているようでこだわっていない」「勝利にこだわっていないようでこだわっている」という心境が一番勝利を近づける精神状態なのです。

なにが言いたいかというと、「勝利への情熱」「高い目標」“勝利へのこだわり”です。
そこに試合中の精神状態を「無心」とすることで、「勝利にこだわっているようでこだわっていない」「勝利にこだわっていないようでこだわっている」という状態になれるのです。

勝利を遠ざけてしまうのが「焦り」です。

「焦り」は、逆説的に聞こえるでしょうが、試合中になんとしてでも勝ちたいという気持ちが空回りしたときの精神状態です。
「勝つことを信じる」ということと「不安な状態を隠すために勝ちにこだわる精神状態」とは、似て非なるものなのです。
こうした2つのまったく別の精神状態を区別し、コントロールしたときに「運」が味方するものです。

〈失敗を恐れる=チャレンジ精神を持たない〉

実力は十分あるのに、持っている実力を発揮せずに負ける選手は多いものです。
そうしたときの理由として、「守りに入ってしまう精神状態」があります。

つまり、「チャレンジすることを躊躇する」ということです。
それは「失敗を恐れる気持ちの裏返し」です。

オリンピックなどの世界最高峰の実力の世界では、ちょっとしたミスが敗因となります。
ですから、試合が硬直状態となっているとき、または相手に押されているときに、想定していない動きや技を出すことを恐れてしまうことがあります。
そこで果敢にチャレンジして逆転勝利をつかむ人もいれば、チャレンジしなかったがゆえに勝利をつかめなかった人もいます。
逆の場合も当然ありますが・・・。

ですが、守りに入ってしまう精神状態というのは「運」を引き寄せません。
「運」とは何か、と言えば、武術(武道)の世界で言えば「軍神」、つまり「神の応援」です。
天からの援助といってもいいかもしれません。

要するに、焦りなどの波動はマイナス波動ですが、「情熱」+「無心」というプラスの波動とアルファ波で闘う者には、見えない力が降り注ぐということです。

天には「勝利の女神」や「軍神」が多く存在します。
それらの力を引き出すには、引き出す側の選手が高貴な精神状態となることが必要です。
よれによって波長同通の法則が働くのです。

そのためには「焦り」「迷い」「恐れ」を抱かずに、「ただただ無心に勝利を信じる精神状態」が必要なのです。
「焦り」「迷い」「恐れ」を抱いたものは魔物に取り付かれ敗北し、「ただただ無心に勝利を信じる精神状態」となった者には勝利の女神がほほ笑むのです。

《勝利のための心境》

焦ったら、「平静心」「平常心」を強く意識して取り戻してください!
迷ったら、思い切って「チャレンジ精神」を発揮してください!
恐れたら、度胸を決め、覚悟して相手に向かっていってください!

《まとめ》

オリンピックの試合当日までにライバルよりも高い実力を身につけた者が勝利する。
第一義にはそうだが、勝敗を決めるものはそれだけではない。

なぜなら、試合会場には「魔物」も「神」も同時に存在するから。

勝敗は、「試合当日のコンディション」を前提として、「試合中の精神状態」と「闘う者の資質(才能)」そして「運」が勝敗に影響する。

勝利を妨害する精神状態とは?

「勝ち負けを意識し過ぎる精神状態」=「焦り」
「守りに入ってしまう精神状態」=「チャレンジすることを躊躇する気持ち」→「失敗を恐れる気持ちの裏返し」
「焦り」「迷い」「恐れ」を抱いたものは魔物に取り付かれ敗北する。

勝利を引き寄せる精神状態とは?

「勝利にこだわっているようでこだわっていない」「勝利にこだわっていないようでこだわっている」という心境が一番勝利を近づける精神状態。
「勝利への情熱」「高い目標」という“勝利へのこだわり”を持つと同時に「無心」であること。

「情熱というプラスの波動」+「無心というアルファ波」で闘う者には、見えない力が降り注ぐ。
ただただ無心に勝利を信じる精神状態」となった者には勝利の女神がほほ笑む。

試合編4

『勝ち負けを意識し過ぎるな。失敗を恐れるな。常にチャレンジ精神をもって試合に臨め。守りに回らず挑戦しろ!』

押忍!

『試合編5 ~「緊張」は己の心に巣食う魔物。勝利するために緊張という魔物を追い出せ!~』

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