『勝負編5 ~一瞬のチャンスを掴む者が勝者となる!~』
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勝利の秘訣【勝負編】5

『勝負は一瞬。その一瞬のチャンスを読み取り、一瞬のチャンスに掛けろ』

【解説】

《勝負のときは一瞬》

武術(武道)の闘い(試合)において、勝負は一瞬のチャンスを生かすか殺すか(見逃すか)によっていると思ってください。

単に技術があるだけ、体力があるだけ、パワーがあるだけ、気合が入っているだけ、それだけで勝てるほどやさしいものではありません。
まして、優勝するために勝ち続けることは実力と運の両方が必要です。
運を引き寄せることも実力のうち、という言葉がありますが、運(チャンス)は自分で掴むものだと考えることが武術者にとっては重要です。
「行き当たりばったり」や「棚から牡丹餅的な発想」は捨てるべきです。
また、「運任せ」や「無策」も勝利をつかめません。

では、勝利を惹きつけるコツはあるのか? という難しいことを考えるときにいくつか言えることがあります。
それが今回のテーマです。

重要なことを言います。
武術初心者(武道初心者)の方はよく覚えておいてください!

「勝負は一瞬!」

別な言い方をすると、「一瞬のチャンスを生かすか殺すか」です。
一瞬というか、「刹那のチャンス」だと思ってください。
(刹那とは、仏語で極めて短い時間のこと)

ではその一瞬のチャンス(刹那のチャンス)とはなにか?

1.「相手が攻撃に転じるその瞬間」
2.「相手が攻撃をし終わった(打ち終わった)瞬間」
3.「休息(ブレイクタイム)を取ろうとした瞬間」

この3つを武術初心者は覚えておいてください。

《攻撃に出た瞬間》

「相手が攻撃に転じるその瞬間」

基本的に、どんな武術や格闘技でも「構え」の体勢をとったときは「隙」はありません。
「構える」ということは攻撃と防御にすぐに入れる体勢ということです。
ですから、構えの体勢を取っている相手に飛び込んで攻撃することは、本当は危険なのです。

だから、フェイントを使ったり連続的に技を出したりして相手の反撃を阻止するのです。
突き(パンチ)を出せば脇の下(中段)に隙が出来ますし、蹴りを出せば頭部(上段)に隙が出来ます。
何よりも攻撃している相手は攻撃に意識がいっていますから、防御意識が低下しています。
つまり、隙が生まれる瞬間とは「意識が変化した瞬間」でありその次に「身体の特定の部分に隙ができる瞬間」なのです。
相手が攻撃しているそのときは「防御意識がおろそかになっている瞬間」なのです。
構えている状態が「攻撃も防御も出来る状態」であり、攻撃にうつることによって防御意識が低下するのです。
そこに隙とチャンスが生まれるのです。
この武術の原理を初心者の方はよく覚えておいてください。

要するに、「相手が攻撃にでようと動くその瞬間を狙う」ということです。
重要なことは、相手が動いてからでは遅い、ということです。
相手の動きを気配で察知し、動いたと同時又は先駆けるくらいで反撃に出ることです。
そのために必要なことはなにか?
まず、こうした武術の原理を知っていること。
その上でこちらの意識を全集中することです。
普段からの訓練が必要です。

《攻撃の打ち終わりの瞬間》

「相手が攻撃をし終わった(打ち終わった)瞬間」

相手が攻撃を仕掛けてきて、その攻撃が素早いもの、パワーあるものだと反撃すらままならず防御一辺倒になりがちです。
ですが、相手の激しい攻撃をしのいだらチャンスがきます。

そのチャンスとは「攻撃の終わりの瞬間」です。
いわゆる「打ち終わり」です。

攻撃が3連打か4連打かはその人、その時によりますが、必ずどこかで攻撃は止みます。
人間は攻撃が終った瞬間に意識の隙が発生します。
ですから、「相手の攻撃が打ち終わるその瞬間を狙う」ことです。
打ち終わるその瞬間を待って相手の攻撃をしのぐことです。
(もちろん他にも手があるし、その前に攻撃することもありです)

この攻撃が終る瞬間の隙の違いが初心者と上級者の大きな差です。
攻撃が終る瞬間とは、「攻撃から防御に切り替える瞬間」とも言えます。
その時間(瞬間)が上級者になればなるほど、一瞬となります。

しかし、必ず攻撃の打ち終わりには意識の変化する瞬間なので、防御は一瞬だけ手薄になります。
その瞬間が「勝負のとき」です。

《休息の瞬間》

「休息(ブレイクタイム)を取ろうとした瞬間」

どんなに素早く動く相手、どんなにスタミナのある相手でも対戦中必ずブレイクする瞬間があります。
ブレイクとは息を整える時間、体力を回復させようとする時間のことです。
どんな人間(選手)でも無尽蔵に動き続けることはできません。

構えは取っていても距離を取り、息を整え体力の回復をはかる時間が必要となります。
このときがチャンスの瞬間です。
ですが、正確に言うとブレイクに入ったその瞬間だけが本当のチャンスです。
ブレイクして数秒してからでは遅いのです。
数秒の時間が経過すると防御意識と攻撃意識が出てきます。
見かけ上に変化はありませんが、意識(心)の状態では変化が必ずあります。

ただし、これは非常に難しいものです。
前記の2つの方が難しく、3つ目の相手がブレイクする瞬間を狙うほうが優しく思えるかもしれませんが、実は難易度は変わりません。
なぜなら、相手がブレイクしたい状態のときはこちらもブレイクを必要としているからです。
相手がブレイクしようとするタイミングを狙うということは、こちらはブレイクせずに攻撃し続けるということなので、強靭なスタミナを必要とします。
ですから、このチャンスをつかめる人は上手く自分のスタミナを消耗しない闘い方をする人、又は強力なスタミナの持ち主となります。
ですが、同じような体力の相手であれば、一か八か、賭けに出て見るのも活路を開く手段となります。

3つともに共通していることは「相手の意識が変化した瞬間」であることです。
技は意識(無意識含む)の表現でしかありません。

技=動きを読むことが武術初心者の課題ですが、その先に動きではなく相手の意識を読むことが重要となります。

相手の意識とは無意識まで入ります。
武術を極めれば極めるほど無意識に身体が動くものだからです。
そこまで行くには多くの経験と相当の練習量が必要となりますが、武術初心者の方は上記の3つが「運を開くチャンスの瞬間」だと覚えておいてください。

《まとめ》

「勝負は一瞬!」
勝負は一瞬のチャンスを生かすか殺すか(見逃すか)。
勝ち続けるためには実力と運の両方が必要。
運(チャンス)は自分で掴むもの。
「刹那のチャンス」とは?
1.「相手が攻撃に転じる(動く)その瞬間」
2.「相手が攻撃をし終わった(打ち終わった)瞬間」
3.「休息(ブレイクタイム)を取ろうとした瞬間」

「相手が攻撃に転じるその瞬間」
「相手が攻撃にでようと動くその瞬間を狙う」、相手が動いてからでは遅い。
隙が生まれる瞬間とは「意識が変化した瞬間」でありその次に「身体の特定の部分に隙ができる瞬間」。
動いたと同時又は先駆けるくらいで反撃に出る。

「相手が攻撃をし終わった(打ち終わった)瞬間」
人間は攻撃が終った瞬間に意識の隙が発生する。
「相手の攻撃が打ち終わるその瞬間を狙う」。
攻撃が終る瞬間とは、「攻撃から防御に切り変わる瞬間」。

「休息(ブレイクタイム)を取ろうとした瞬間」
ブレイクに入ったその瞬間だけがチャンスの瞬間。
ブレイクして数秒してからでは遅い。
どんな人間(選手)でも無尽蔵に動き続けることはできない。
このチャンスを生かすには強靭なスタミナを必要。

3つともに共通していることは「相手の意識が変化した瞬間」。
「技=動き」を読むその先に相手の意識を読むこと。
「刹那のチャンス」を掴むかどうかが、勝敗を分ける。

勝負編5

『勝負は一瞬。その一瞬のチャンスを読み取り、一瞬のチャンスに掛けろ』

押忍!

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